社会の役に立つことをしたいと考えたとき、物品や金品の「寄付」または「寄贈」が考えられます。
寄付と寄贈、両者は似ていますが、実は微妙な違いがあります。
まず寄付は一般的にお金を寄付することを指し、寄贈は物品や資産を贈ることを指します。
また寄付は一般的に慈善団体や非営利団体に行われることが多いですが、寄贈は個人や法人が行うことがあります。
さらに社会貢献において聞くことの多い言葉のなかに、「募金」や「義援金」もありますが、双方ともお金に関する言葉ではありながらも意味が異なります。
寄付・寄贈・募金・義年金は、すべて人の役に立てる行為またはお金を指す言葉ではありますが、それぞれの意味を詳しく知る必要があるでしょう。
なぜならご自身が本当に行いたい行為や目的をはっきりさせたうえで、金品や物品を適切に贈れるためです。
4つの言葉の意味と目的について解説します。
寄付について
自分の持ち物で社会貢献をしたいと思ったとき、「寄付」をすることは最も手軽で多くの人を助けることができます。
寄付の意味や概要、メリットとデメリットについて解説します。
寄付とは?
寄付とは、お金や物品などを自発的に、見返りを求めず他者に提供することを指します。
寄付は慈善団体や非営利団体、社会福祉施設などへの支援として行われることが多いですが、個人や企業が直接寄付を行うこともあります。
寄付の形式はさまざまで、現金やクレジットカードでの寄付、物品や食料品の寄付があり、ボランティア活動に参加することで労働力を寄付しているともいえるでしょう。
また最近ではクラウドファンディングなどのインターネットを活用した寄付の方法も増えてきています。
寄付の目的は、社会貢献や社会問題の解決、災害支援などさまざまですが、一般的には他者への支援や助けを提供することで社会に貢献することが目的とされています。
また寄付を行うことで自己満足感や喜びを得ることができるだけでなく、税制上の優遇措置が受けられる場合もあります。
しかし、寄付を行う際には注意点もあります。
寄付先の信頼性や使途について事前にしっかり調査しておき、不正や私欲を満たすためだけに使用されていないか確認することが大切です。
また、自分の経済状況や家計に合った範囲で寄付を行うことも大切です。
また異なる漢字で「寄附」と記載されていることがあります。
国税庁や各省庁などが発表している公共の文章や法令文では「寄附」と記載し、そうでない場合は「寄付」と記載するルールがあります。
そのため「寄付」と「寄附」はほぼ同じ意味であると考えてよいでしょう。
寄付できるもの
必要としているところへ寄付をして社会に貢献したいとお考えの場合、一般的には下記のようなものを受け取ってくれる場合が多いです。
・お金
・おもちゃ、子ども用の服やグッズ
・ハガキ、切手
・食器、キッチン雑貨
・家具
・家電製品
・日用品
・古本、雑誌
・CD、DVD
・ポイント
まだ使えるにもかかわらず、自分にとって用途がない場合はぜひ必要としているところへ寄付して有効活用してもらったほうがよいでしょう。
ただし、壊れていたり汚れがひどかったりするものは受け取ってもらえないため「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」と思った物だけを寄付するようにします。
寄付できる場所
寄付できる場所といえば、主に下記のような場所が挙げられます。
・NPOやNGOなどの非営利団体
・慈善活動を行っている団体
・児童養護施設
・幼稚園や保育園
・福祉施設や図書館などの公共施設
・被災地
各施設や団体の公式サイトを確認して、応援したい、物品を使ってもらいたいと思ったところに寄付をしましょう。
しかし寄付をしたいと思ったところが、方針の関係から受け付けていない場合もあるため、事前に寄付の可否について確認することが大切です。
寄付のメリットとデメリット
寄付のメリットには以下のような点が挙げられます。
■ 社会や支援活動に貢献できる
寄付を通じて、貧困層や災害被災者など、支援が必要な人々のために役立てます。また、寄付をすることで喜びや心の豊かさを感じられます。
■ 手軽に行える
流通やインターネット通信技術が発達したおかげで、国内だけでなく海外にも手軽に寄付ができるようになりました。ネットバンキングで国内・海外へお金を寄付したり、昨今ではお店や企業のポイントを寄付したりできるようにもなっています。
一方で、寄付にはデメリットも存在します。
■ 使途、用途が不明な場合がある
寄付金の使途が明確でない場合、寄付金が本当に必要な人々に届かない可能性があります。また、一部の悪徳な団体や個人が寄付金を横領するリスクも考えられます。
以上のように、寄付にはメリットとデメリットがあります。
寄付を行う際には、寄付先の信頼性を考慮し、慎重に行うことが重要です。
寄贈について
寄付に似た言葉に「寄贈」という言葉があります。
寄贈もまた寄付と同様に、社会に貢献し人の役に立つ行為です。
寄贈とは?
寄贈とは、物品を特定の団体へ見返りを求めず提供することを指します。
個人や団体が、社会貢献や慈善活動を目的として行うことが多く、教育機関や文化施設への寄贈などがあります。
寄贈の背景には、社会貢献や慈善活動への意識の高まりのほか、自己実現のための手段・税制面での優遇措置・寄贈による名声や地位の向上なども寄贈の動機として挙げられます。
寄贈する際は、寄贈先の選定や寄贈するものの内容、方法などを考慮する必要があります。
また寄贈を行うことで生じる贈与税などの税金や、法的な規制にも注意が必要でしょう。
寄付と寄贈の違い
寄付とは、個人や団体が自分の意志で、見返りを求めず金銭や物品などを他者に提供することを指します。
たとえば、災害支援や貧困対策のためにお金を寄付することや、不要な衣類や食品を寄付することがあります。
寄付は自分の意思で行うという意味合いが強いといえるでしょう。
一方で寄贈はあくまで法律上の行為であり、贈る側と贈られる側の合意のもとで、財産の所有権を譲る行為を指します。
たとえば美術館や図書館に絵画や書籍を寄贈する場合などがあります。
財産の所有権を譲る対価として、感謝の意を示すことが期待される意味合いが強いといえます。
寄贈できるもの
寄贈できる物は、寄付と同様に、贈りたい相手や団体・施設などが欲しがっている物ならばどのような種類でも構いません。
ただし金品を贈る際は「寄贈」とは言わず、寄付をするという言い方が一般的です。
贈りたい相手や団体・施設が募集している物や、特に今不足している物や多く募集している物を寄贈することで、さらに喜んでもらえるでしょう。
寄贈できる場所
「寄贈」という意味合いならば、主に下記のような場所で、大量の物品や貴重品などを受け付けてくれる場合があります。
・図書館
・博物館、美術館
・企業などの営利団体
・医療機関
多くの人が利用する公共性が高い施設などへ、価値が高いものや総額が大きい物などを寄贈することで、当事者に喜んでもらえるうえ、多くの人の手に渡ったり見てもらえたりします。
寄贈のメリットとデメリット
寄贈をすることで、社会貢献や自身または自社の知名度の向上などの目的を達成できます。
また不要なものを寄贈することで、廃棄物の削減にもつながります。
さらに、寄贈を受けた側も喜んでくれることが多く、多くの人の助けにもなるでしょう。
一方、寄贈にはデメリットもあります。
寄贈する際には、相手のニーズや希望に合ったものを選ぶ必要があり、本当に必要とされているかどうかを考慮すべきです。
また一部の人々は、寄贈を受けることで依存心が生まれる可能性もあり、寄贈されたものが適切に活用されない場合もあります。
募金とは?
募金とは、社会的な活動や慈善事業を継続するために、お金の「寄付」を募る行為自体を指し、個人や企業、団体などが自発的に行うことがあります。
募金は文字の通りお金を集めることであり、物品を募金するとはいいません。
集まった寄付金は、災害救援活動や貧困対策、医療支援、教育支援などさまざまな目的に使われます。
募金活動は、駅前など人が集まる場所で箱を持って行われたり、店舗内や会場の受付に募金箱を設置したり、オンラインでの募金活動を行ったりすることがあります。
また募金イベントやチャリティーオークションなどのイベントを通じてお金を集めることもあります。
義援金について
義援金とは災害や困窮にある人々を支援するために寄付されたお金自体を指し、募金活動によって集まった寄付金のことです。
一般的に、自然災害や経済的な困難に直面した際に、国や自治体、企業、個人などが義援金を募ることがあります。
また義援金は被災地の復興や被災者の支援、救援活動のために使われることが多く、具体的には、食料や生活必需品の提供、住宅やインフラの復旧、医療・福祉支援などに充てられます。
さらに災害時だけでなく、経済的な困難に直面した人々への支援にもお金が活用されることがあります。
義援金は、多くの人が安心して寄付できるように、用途の透明性や公正な運用が求められます。
そのため募金活動の進捗状況や使途についての情報公開が必須とされています。
義援金は、個人や法人が自主的に募ることもありますが、国や自治体が中心となって募ることもあります。
国や自治体が募る場合には、政府系の義援金としてまとめられることがあり、効率的な支援活動が行われる一方で、政府の財源や予算によって限られた範囲内で支援されます。
昨今ではインターネットを通じて義援金を募る取り組みも増えており、SNSやクラウドファンディングなどを活用して、より多くの人々が気軽に義援金に参加できるようになりました。
「いいことシップ ECO to SHIP」では物品の寄付を歓迎しております
皆様の自宅にある、まだ使用できるにもかかわらず用途がなく困っているものや、処分するにはもったいないとお考えのものはありませんか?
捨てることですべてゴミとして処分されてしまいますが、必要としている団体へ寄付することで、再び大切に使ってもらえるうえ、社会貢献につながります。
「不用品の寄付で子どもたちを支援」をモットーに活動しております「一般社団法人いいことファーム」の「いいことシップ ECO to SHIP」では、まだ使用できるにもかかわらず、用途がないため処分せざるを得ない物品の寄付を歓迎しております。
当団体では、主に下記のような物の寄付を受け付けています。
・フィギュア、人形、ぬいぐるみなどのおもちゃ
・チャイルドシート、ベビーカーなどのベビー用品
・子ども用の衣類
・スポーツ用品
・子ども用の自転車
・食器、家具などの日用品
・家電製品 ※最新の型でなくとも、製造5年以内で動作に問題がなければ寄付していただけます。
主にほかの子ども達や福祉施設などで使っていただくためのものですので、破損していたり汚れが目立ったりする物品はお引き受けいたしかねます。
物品を寄付していただける場合は、当団体指定の「集荷センター」へ、発送またはお持ち込みください。
発送していただく際は、おそれいりますが着払いではなく送料のご負担をお願い致します。
下記より、当団体の概要と、実際に寄付していただいた寄付団体の月の詳細をぜひご覧ください。
【公式サイト】「いいことシップ ECO to SHIP」はこちら
まとめ
「寄付」と「寄贈」は双方とも、自身の不要なものや用途がないものを必要としているところへ、見返りを求めず渡す行為を指します。
ただし異なっている点は、あくまで贈り手側のみの意志によって行われる行為が「寄付」であり、贈り手側と受け取り側双方の合意によって行われる意味合いが強い行為が「寄贈」といえます。
また「募金」は、社会的な活動や慈善事業を継続するためにお金の寄付を求める行為自体を指し、「義援金」は募金活動によって集まった寄付金自体を指します。
言葉の意味や違いを知り、ご自身が携わりたいことに最も近いことを探してみてください。
一般社団法人いいことファーム「いいことシップ ECO to SHIP」では、子ども用品や日用品など、まだ利用できるためもったいなくて捨てられないといった物品の寄付を受け付けています。
ぜひ下記よりお気軽に、私たちの活動についてご覧ください。
【公式サイト】「いいことシップ ECO to SHIP」はこちら
いいことシップについて
不用品を段ボールに入れてお近くの集荷センターに送るだけ。
届いたお品物を販売して現金を捻出し、子ども達を支援する各種団体へ寄付いたします。
不用品の寄付で、寄付の実績を公表している唯一の団体です。
サービスについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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