長年使用したキャンプ用品を処分しようと考えた場合、捨て方が分からず家の中でためてしまっている人もいらっしゃるでしょう。
不要なキャンプ用品は、さまざまな素材でできているため、場合によっては分解してゴミに出す必要もあるでしょう。
もしまだ使用できる状態であれば、非営利団体へ寄付したり知人へゆずったりする方法もおすすめです。
キャンプ用品をゴミとして出す方法や、そのほかの各処分方法のメリットとデメリットについて解説します。
キャンプ用品の捨て方
キャンプ用品にはさまざまな種類がありますが、なかには火やガスを用いる道具もあるでしょう。
そこで、キャンプ用品の中でも捨て方が特殊な下記の用具について、ゴミとして処分する方法を解説します。
◆バーベキューコンロ
◆LEDランタンの捨て方
◆ダッチオーブンの捨て方
◆キャンプ椅子の捨て方
※自治体によりルールが異なる場合があるため、詳細についてはお住まいの自治体へお問い合わせください。
バーベキューコンロの捨て方
バーベキューコンロをゴミとして処分する場合は、下記の手順に沿って処分しましょう。
◆粗大ごみとして処分する場合
多くの自治体では、バーベキューコンロは粗大ごみとして扱われます。粗大ごみとして処分する場合、以下の手順を踏む必要があります。
― 収集の申し込み
粗大ごみ受付センターに電話やインターネットで申し込みを行います。申し込み後、指定された日時にコンロを出します。
― 処理券を購入する
粗大ごみ処理券(シール)を購入し、コンロに貼り付けます。処理券は、コンビニエンスストアなどで購入可能です。
― 指定場所への搬入
自宅の前に置いておくことができますが、サイズが大きい場合、一部の自治体では指定された集積所に自分で持ち込むことも可能です。
◆不燃ごみとして処分する場合
バーベキューコンロが小型で、自治体の指定するサイズ(通常は45リットルの袋に収まるサイズ)であれば、不燃ごみとして出すこともできます。不燃ごみとして出す場合は、指定のごみ袋に入れて、収集日に出せば問題ありません。
バーベキューコンロを使用した後の炭は、完全に冷やしたあと、可燃ごみとして処分できます。
炭を水で消火し、冷却後に指定のごみ袋に入れて出しましょう。
LEDランタンの捨て方
LEDランタンの処分方法は、使用している素材や構造によって異なります。
一般的には、以下のような方法で処分することが推奨されています。
◆小型家電回収ボックスを利用して処分する
LEDランタンはリチウムイオン電池を使用していることが多く、分解できない場合が多いため、危険防止の観点から自治体で設置されている小型家電回収ボックスを利用できます。
LEDランタンに内蔵されているリチウムイオン電池は、一般家庭用ごみとして廃棄できません。
電池は、専用の回収ボックスやリサイクル協力店に持ち込む必要があります。
電池の端子部分には絶縁テープを貼って、ショートを防ぐと安心です。
ダッチオーブンの捨て方
ダッチオーブンは、一般的に鉄やステンレス、黒皮鉄板、カーボンなどの素材で作られています。
そのため、通常なら「不燃ごみ」として処分されますが、サイズや重量によっては「粗大ごみ」として扱われることもあります。
◆不燃ごみとして処分する場合
ダッチオーブンが45Lの袋に入るサイズであれば、不燃ごみとして出せます。自治体のルールに従って、指定のごみ袋に入れて出しましょう。
◆粗大ごみとして処分する場合
一方、ダッチオーブンが大きい場合や重い場合は、粗大ごみとして処分する必要があります。粗大ごみは通常、有料での回収となるため、事前に自治体に申し込む必要があります。申し込み方法や料金は自治体によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
キャンプ椅子の捨て方
キャンプ椅子を捨てる際には、素材や地域のルールに応じた適切な方法を選びましょう。
キャンプ椅子は通常、金属、プラスチック、布などの異なる素材で作られています。
素材別に、ゴミとして処分する方法を解説します。
◆金属製の椅子
不燃ごみとして処分できます。自治体によっては、サイズが大きい場合は金属を小さく切断してから出す必要があるでしょう。
◆プラスチック製の椅子
燃えるごみとして処分することができますが、自治体によっては資源ごみとして分別する必要がある場合もあります。
◆布製の椅子
布部分は可燃ごみとして処分し、金属部分は不燃ごみとして分別することが推奨されます。特に、座面や背もたれが布製の場合、切り離して処分することで、スムーズに処分できるでしょう。
キャンプ用品を処分する方法
キャンプ用品がまだ使用できる状態であれば、ゴミとして処分せず、ぜひほかの人へ使ってもらえるような方法を検討しましょう。
方法によっては臨時収入が得られたり、だれかに喜んでもらえたりする場合もあります。
ゴミとして処分する以外の方法において、各方法のメリットとデメリットについて解説します。
リサイクルショップやキャンプ買取店へ売却する
キャンプ用品をリサイクルショップへ売却する際のメリットとデメリットを紹介します。
◆メリット
― 手軽に売却できる
リサイクルショップでは、店舗に直接持ち込むだけで査定を受けられます。手間が少なく、すぐに現金化できる点が魅力です。
― 即時査定ができる
商品を持ち込むと、その場で査定が行われ、買取金額が提示されます。フリマアプリやオークションなどほかの方法に比べてスピーディに売却できます。
― 専門知識を持ったスタッフに査定してもらえる
一部のリサイクルショップはキャンプ用品に特化しており、専門的な知識を持つスタッフが査定を行います。そのため、適正価格での買取が期待できます。
◆デメリット
― 買取価格が決められない
リサイクルショップでは、買取価格が店舗側によって決定されるため、自分で価格を設定できません。想像よりも低い価格での買取になる可能性があります。
― 製品の状態に影響される
商品の状態が悪い場合、買取を断られることもあります。また、使用感が強い商品は、査定額が大幅に下がることがあります。
― すべてを買い取ってもらえるとは限らない
リサイクルショップによっては取り扱う商品が限られているため、特定のブランドやアイテムが買取対象外となることがあります。
知人へゆずる
キャンプ用品がまだ使用できる状態であれば、欲しがっている知人や友人へゆずりましょう。
ゆずる場合のメリットとデメリットを紹介します。
◆メリット
― コスト削減につながる
知人に譲ることで、送料や手数料を節約できます。特に、近くに住んでいる知人であれば、直接手渡しできるでしょう。
― 信頼してゆずれる
知人に譲ることで、相手に喜んでもらえるうえ、安心して使ってもらえます。
― 環境へ配慮できる
不要なキャンプ用品を廃棄するのではなく、再利用することで環境保護に貢献できます。譲ってもらった知人も新しく購入する必要がないため、リサイクルの一環として資源の無駄が減らせます。
◆デメリット
― 状態の確認が必要
ゆずる前に、キャンプ用品の状態を確認し、相手に快く使ってもらう必要があります。状態が悪いと、トラブルの原因になることもあります。
フリマサイト・オークションで売却する
昨今ではさまざまなフリマサイトやオークションサイトが提供されており、スマホひとつで簡単に売却できます。
フリマサイトやオークションサイトでキャンプ用品を売却するメリットとデメリットを紹介します。
◆メリット
― 高い価格で売却できる場合がある
フリマサイトやオークションでは、出品者が自分で価格を設定できるため、相場より高く売れる可能性があります。特に人気のあるブランドや状態の良い商品は、より高く売れやすいでしょう。
― 顧客層が広い
フリマサイトやオークションは多くのユーザーが利用しているため、広範囲な顧客にアプローチできます。特に特定のキャンプ用品に興味を持つユーザーが集まるため、ニッチな商品でも売れやすいです。
― 手軽に出品できる
スマートフォンなどで簡単に出品できるため、手間が少なく、すぐに売却できます。写真を撮って説明文を入力するだけで出品が完了します。
◆デメリット
― 購入者とのやり取りに手間がかかる
出品から発送までに、複数回のやり取りが発生することが多いです。特に梱包や発送の手間もかかるでしょう。購入者とのやり取りでトラブルが発生することもあります。
― 売れないリスク
フリマサイトやオークションでは、商品が売れないリスクがあります。特に需要が少ない商品や価格設定が高すぎる場合、長期間売れ残ることがあります。
― 手数料の負担
フリマサイトやオークションでは、売上に対して手数料が発生します。例えば、メルカリでは10%の手数料がかかるため、売上が減少する可能性があります。
寄付をする
キャンプ用品の寄付を受け付けている非営利団体へ寄付することで、役立ててもらったり、売却して活動資金に充ててもらったりします。
非営利団体へ寄付することのメリットとデメリットは下記のとおりです。
◆メリット
― 社会貢献につながる
不要なキャンプ用品を寄付することで、必要としている人々や団体に役立ててもらえます。特に、災害支援や貧困地域への支援において、キャンプ用品は非常にニーズが高いことがあります。
― 環境へ配慮できる
不用品を捨てるのではなく寄付することで、廃棄物を減らし、リサイクルや再利用を促進します。そのため、環境保護にもつながるでしょう。
― 税制上の優遇が受けられることがある
一部の国や地域では、寄付を行うことで税金の控除を受けられる場合があります。自身にとって、経済的なメリットも得られます。
◆デメリット
― 発送の手間がかかる
寄付するためには、寄付先の選定や手続き、梱包などの準備が必要です。特に、寄付先によっては事前の連絡や申請が求められることがあります。
― 状態の確認が必要
寄付するキャンプ用品は、使用可能な状態である必要があります。破損や汚れがひどい場合、寄付を受け付けてもらえないことがあります。
― 寄付先の信頼性を見極める必要がある
寄付先の団体が信頼できるかどうかを確認する必要があります。信頼性の低い団体に寄付してしまうと、意図した支援が行われない可能性があります。公式サイトにて、実績や寄付金額の提示がされているか確認しましょう。
キャンプ用品を処分する際の注意点
キャンプ用品は大小さまざまな製品があるため、処分する際には注意が必要です。
なかには火やガスとあわせて用いられる製品もあるため、すべて適切な状態にしてから処分を検討しましょう。
キャンプ用品の状態を確認する
キャンプ用品を処分する際、とくに寄付する場合は物の状態確認が非常に重要です。
寄付先の団体は、受け取る物品の品質に対して一定の基準を設けていることが多く、使用に耐えられない状態のものや、著しく汚れているものは受け入れられない場合があります。
たとえば、テントや寝袋などのキャンプ用品は、破損や汚れがないかを確認し、必要に応じてクリーニングやメンテナンスが必要でしょう。
また、寄付する際には、寄付先の団体が受け入れる品目や状態について事前に確認しましょう。
各団体によって受け入れ可能な物品や条件が異なるため、寄付を希望する団体のガイドラインを確認することが大切です。
たとえば、ある団体では未使用品や状態の良いものを優先的に受け入れる一方で、他の団体では使用感のあるアイテムも受け付けていることもあります。
ガス抜き等行ってから処分する
キャンプ用品を寄付する際には、特にガスボンベやガスカートリッジなどの処理に注意が必要です。
ガスに関連のある製品は、使用後に残ったガスを完全に抜いてから寄付する必要があります。
ガスが残った状態で寄付すると、火災や爆発の危険があるため、適切な処理が必要です。
ガス抜きの方法としては、必ず風通しの良い屋外で行いましょう。
ガス抜きキャップを使用して、缶のガスを完全に排出します。
ガスを抜いた後は、自治体の規定に従って不燃ごみとして処分しましょう。
まとめ
キャンプ用品は、大小さまざまなサイズの製品があるため、自治体のルールに沿って処分する必要があります。
ゴミとして処分するほかにも、団体へ寄付したり知人へゆずったりすることで、大切に使ってもらえるうえ環境保護にもつながります。
「いいことシップ ― ECO to SHIP ― 」は、不用品の寄付で子ども達を支援、をモットーに活動している非営利団体です。
使わなくなったキャンプ用品をお送りいただいたりお持ち込みいただいたりすることで、ご寄付できます。
段ボール1箱分に付き100円を子どもの教育支援に携わっている団体へ寄付させていただきます。
実績や寄付した金額の明細を確認できますので、ぜひ下記よりご覧ください。
【公式サイト】「いいことシップ ― ECO to SHIP ―」はこちら。
いいことシップについて
不用品を段ボールに入れてお近くの集荷センターに送るだけ。
届いたお品物を販売して現金を捻出し、子ども達を支援する各種団体へ寄付いたします。
不用品の寄付で、寄付の実績を公表している唯一の団体です。
サービスについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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