テレビやメディアなどで、地球環境や動物たちが危機に瀕しているところを目の当たりにしたとき、自分にも何かできることはないだろうかと思うはずです。
実際に、日本国内には多くの非営利団体やボランティア団体が活動しており、環境保全活動に取り組んでいます。
そこで、最も身近な方法といえば「寄付」ではないでしょうか?
寄付は、お金だけではなく物品だったりボランティアとして参加することで労働力を寄付したりできます。
当記事では、環境保全に真剣に取り組むべき理由と、環境保全の種類について解説します。
環境保全に興味があり、何か力になりたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
なぜ環境保全が必要なのか?
まず、なぜ昨今において環境保全が必要とされているのでしょうか?
環境保全の意義について理解することで、自身の考えをまとめたうえでより適切な寄付ができます。
◆地球は人間だけのものではないため
地球には人間だけではなく、魚や動物、植物など多種多様な生き物が住んでいます。もともと地球や自然というものは、多くの生物にとって住み心地が良くなるよう上手にバランスや調和をとってくれていました。しかし自身の利益のみを追求するため、乱獲や伐採、自然破壊など、人間による自然の摂理に背いた行為が長年続けられてきました。その結果バランスが崩れ、生き物や植物が減り、異常気象や災害が頻発するようになっています。
◆バランスが崩れて環境が壊れれば人間が生きられなくなるため
生き物はみな食物連鎖や水や熱・空気による循環の中で生きています。これらのバランスが崩れて環境が壊れた場合、最終的には人間も生きていけなくなります。具体的には、異常気象による災害が頻発したり生き物や植物が少なくなることによる食糧難が訪れたりなど、人間にとっても悪いことしか起こらなくなります。
◆子ども達やこれから生まれてくる世代へ美しい環境を残すため
現在の問題を解決しないまま後回しにした場合、今の子ども達や今後産まれてくる世代に、問題をすべて押し付けることになります。自分さえよければいいという考えは、後の世代に生きる人たちに大きな負担を強いることでもあります。自分たちはこれまでに、自然から多くのめぐみを受け取ったわけですから、きれいにしてお返しし、後の世代の人たちにもきれいなまま使ってもらうという精神が大切です。
環境保全にかかわる寄付の種類
環境保全はとても大変で、気が遠くなるような年月が必要です。
また環境保全のなかにも、陸・海・地域・動物など非常に多くの種類があります。
一度にすべての環境問題を解決することはできませんが、自分のなかで
「この分野に興味があるため、この観点から環境保全に協力したい」
という方向性を立てて、より深く理解すれば適切な寄付ができるでしょう。
環境保全に関わる寄付の種類を紹介しますので、自身にとって興味が持てる種類を見つけてください。
特定の地域における環境保全への寄付
地元の湖に、生き物の住処となる海草を繁殖させて、かつての生態系を取り戻したい!
観光地として有名な通りの桜並木を復活させたい!
など、特定の地域における環境保全に努めている団体があります。まずは自身が住んでいる地域において、地元の観光スポットや川・山などの環境保全を行っている団体を探しましょう。自身にとってゆかりがある場所ならば、より応援したいという気持ちが起き、モチベーションの維持にもなります。地元でなくとも、好きな観光スポットでもよいでしょう。
◆寄付を呼び掛けているものと活用方法
多くの団体では、主にお金の寄付やボランティアスタッフの募集を行っており、活動資金や消耗品の購入に充てたり、ボランティアスタッフとして参加することで、自分の時間と能力を寄付したりできます。
◆おすすめの寄付先団体 ※下記はあくまで一例です。興味のある地域で調べてみてください。
団体名 |
公益財団法人 北海道環境財団 |
代表名と連絡先 |
大原 雅 TEL:011-218-7811(本部) |
主な活動内容 |
― 北海道内における国立公園や山の環境保全
― 北海道の環境保全に携わるスタッフの育成
― 北海道の気候変動にかかわる課題解決 |
寄付を受け付けているもの |
お金による寄付 |
寄付の仕方 |
一般寄付:
申込用紙に必要事項を記載して、寄付担当窓口へメールで送付。
指定口座が記載されたメールが返信されるため、振り込む。
特定寄付:
担当事務局まで連絡する。返信があり次第、内容に従って振り込む。 |
公式サイト |
https://www.heco-spc.or.jp/ |
森林保全活動への寄付
日本を含めて世界的に問題となっているのが森林の大量伐採です。森林を大量に伐採することで、野生動物の住処が失われて絶滅したり、土砂災害が多発したりする恐れがあります。それらの事態を防ぐためにも森林環境保全に取り組む団体は、新しく気の苗を植えたり、生き物が住みやすくなるようビオトープや小屋を設置したりしています。
◆寄付を呼び掛けているものと活用方法
お金の寄付と、ボランティアスタッフの呼びかけが主です。寄付されたお金は、活動資金として苗や機材の購入費に充てられます。しかし森林保険におけるボランティアスタッフは少々専門性が求められるため、講習を受講するよう呼び掛けている団体もあります。
◆おすすめの寄付先団体
団体名 |
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン) |
代表名と連絡先 |
末吉 竹二郎 |
主な活動内容 |
― 森林の環境保全
― 野生動物を守るための活動
― 地球温暖化を防ぐための取り組み |
寄付を受け付けているもの |
お金(毎月寄付をする会員、一度だけ寄付する、2種類から選べる) |
寄付の仕方 |
公式サイトより「ご支援のお願い」をクリックし、
必要情報を記載してクレジットカードで寄付をする |
公式サイト |
https://www.wwf.or.jp/ |
海洋環境保全活動への寄付
水温の上昇や海洋資源の漁獲量減、そしてサンゴの白化現象による死滅など、海に潜む問題は後を絶ちません。そして最も深刻な問題が「マイクロプラスチック」です。マイクロプラスチックとは、直系5mm以下の小さなプラスチック片で、海中だけでなく砂浜や陸上でも大量に見られます。非常に細かいため生き物たちが誤って飲み込みやすく、体内で分解されないため栄養を採っていないにもかかわらず体内は満腹状態のまま。結果、餓死してしまう生き物が多発しています。海洋環境保全団体は、マイクロプラスチック問題や海洋ゴミの課題解決にも取り組んでいます。
◆寄付を呼び掛けているものと活用方法
お金とボランティアスタッフの支援および募集を呼び掛けています。寄付されたお金は活動資金としてゴミ袋やトングの購入、ゴミ回収費用などに充てられます。
◆おすすめの寄付先団体
団体名 |
日本財団「海と日本PROJECT」 |
代表名と連絡先 |
海と日本PROJECT公式サイト運営事務局 info@uminohi.jp |
主な活動内容 |
― 子どもを対象とした、海洋環境の理解を深めるためのセミナー開催
― 海浜清掃、海底清掃
― 海をテーマにしたアートイベントの開催 |
寄付を受け付けているもの |
お金 |
寄付の仕方 |
日本財団の公式サイトより「銀行振り込みで寄付する」を選択し、指定の口座へ振り込む |
公式サイト |
https://uminohi.jp/ |
地球温暖化対策活動への寄付
深刻化した地球温暖化の問題を解決するため、根本的な原因を探るための調査、脱炭素に向けた取り組みの考案と提案、代替可能なエネルギーの模索と新しいエネルギー開発まで、主に専門的な内容が中心です。しかし多くの団体が、課題解決に向けて携わった地実行したりできる人材の育成にも取り組んでおり、誰でも参加可能なプログラムも数多く用意されています。
◆寄付を呼び掛けているものと活用方法
お金およびボランティアや会員の募集を呼び掛けています。ご寄付いただいたお金は、調査にかかる費用や広報活動、研修やセミナーのための費用に充てられることが多いです。また専門知識を持った人材育成のための、会員やボランティア募集も行っています。
◆おすすめの寄付先団体
団体名 |
認定特定非営利活動法人 FoE Japan |
代表名と連絡先 |
ヘルテン・ランダル・アラン
満田 夏花
03-6909-5983 |
主な活動内容 |
― 人体に被害をもたらす事業について原因を探り、代替案を提案する
― 国軍の資金源を断つよう政府に対し要請
― 脱炭素につながる、代替エネルギーの使用の提案および呼び掛け |
寄付を受け付けているもの |
・会員になることで定期的な寄付をする
・単発で寄付をする |
寄付の仕方 |
公式サイトより会員登録を行うか、単発で寄付をする場合はサイトよりクレジットカード決済、郵便振替、銀行振り込みから選択できる。 |
公式サイト |
https://foejapan.org/ |
動物の保護活動への寄付
世界中に存在する絶滅危惧種に指定されている動植物の保護や、地域の野良猫、捨て猫・捨て犬の保護活動、里親探しなどがあります。ほかにも保健所に収容された犬・猫・そのほかペットの殺処分数を減らす活動、野良猫への無責任なエサやりからの繁殖が問題視されていることから、飼い主がいない猫の去勢手術活動も増えています。
◆寄付を呼び掛けているものと活用方法
お金やボランティアスタッフの募集および「ほしいものリスト」の購入支援などがあります。お金を寄付することで、団体の保護活動に必要な機材や消耗品の購入に充てられます。ボランティアスタッフになることで、動物の理解を深めるとともに動物のケアをするための要因として活躍できます。さらに動物の保護シェルターや保護施設では、Amazonの「ほしいものリスト」を公式サイト上で公表していることがあり、動物用のエサ・おしっこシート・除菌シートなど、施設が必要としているほしいものを代わりに購入してあげることができます。
◆おすすめの寄付先団体
団体名 |
公益財団法人 日本動物愛護協会 |
代表名と連絡先 |
田畑 直樹 03-3478-1886 |
主な活動内容 |
― 犬・猫への虐待防止、マイクロチップの装着などの呼びかけ、啓もう活動
― 野良猫の去勢手術など、地域猫活動
― 動物の殺処分をゼロにするための取り組み |
寄付を受け付けているもの |
お金 |
寄付の仕方 |
クレジットカード、郵便振替、銀行振り込みから選択する |
公式サイト |
https://jspca.or.jp/index.php |
環境保全活動全体への寄付
環境保全活動全体を応援しており、複数の種類の環境保全活動を並行して行っています。また、個人や企業から金品や物品の寄付を募り、物品ならばフリーマーケットなどで販売してお金に換え、売上金を複数の団体へ寄付する活動も行っています。寄付先が多数にわたるため、活動実績や寄付した金額および寄付先などを公式サイト上で明確に記載しているかを確かめて、寄付を申し出ましょう。
◆寄付を呼び掛けているものと活用方法
お金や自宅にある不用品がほとんどです。お金は環境保全を行っている多くの団体へ寄付し、また各家庭や企業から募った不用品は、団体にそのまま寄付することもあれば、フリーマーケットなどで販売してお金に換えて売上金を複数の団体へ寄付することもあります。
◆おすすめの寄付先団体
団体名 |
一般社団法人いいことファーム いいことシップ ― ECO to SHIP ― |
代表名と連絡先 |
関田 大造 (神奈川県本部)0120-976-329 |
主な活動内容 |
― 子どもを取り巻く環境保全に取り組む団体へ活動資金の寄付
― 子どもの教育や育児の課題に取り組む団体へ活動資金の寄付
― 個人や企業から不用品を集めてフリーマーケットで販売し、売上金を複数の団体へ寄付 |
寄付を受け付けているもの |
※自宅や企業内にある不用品(おもちゃや日用品などです。詳細は下記をご覧ください)
送ることができるもの |
寄付の仕方 |
集荷センターへ発送:不用品を段ボールに詰めて、全国に4カ所ある集荷センターへ発送
※送料はご自身によりご負担いただきます
集荷センターへ直接お持ち込み:ご予約のうえ、全国に4カ所ある集荷センターへお持ち込み
※費用は発生しません |
公式サイト |
https://eco-to-ship.jp/ |
まとめ
環境保全は海や陸、動物などさまざまな観点から行われています。
もし何か少しでも力になりたいとお考えならば、まず自身のなかで興味があるものやゆかりがあるものを探し、関連した環境保全団体がないか、探すことをおすすめします。
一般社団法人いいことファームが運営しております「いいことシップ ― ECO to SHIP ―」は、各家庭から不用品をご寄付いただき、フリーマーケットなどで販売。
得た売上金を複数の団体へ寄付する活動をしております。
寄付先が一つに決められない、またはできるだけ一度に多くの団体を助けたいとお考えの場合は、ぜひ当団体へ不用品をご寄付ください。
下記より、ぜひ活動実績をご覧ください。
一般社団法人いいことファームが「いいことシップ ― ECO to SHIP ―」
いいことシップについて
不用品を段ボールに入れてお近くの集荷センターに送るだけ。
届いたお品物を販売して現金を捻出し、子ども達を支援する各種団体へ寄付いたします。
不用品の寄付で、寄付の実績を公表している唯一の団体です。
サービスについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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