ひとり親世帯とは、父親または母親が単独で子どもを養育している世帯を指します。
離婚や配偶者の死亡などさまざまな要因で形成されることがあり、一人の親が家計を支え、子どもの教育や生活費、医療費などをすべて負担しなければなりません。
そのため、社会的な支援だけではなく個人からの関心や寄付が大変重要となるでしょう。
今回は、ひとり親世帯にとって本当に必要とされている寄付や寄付の仕方、ひとり親世帯を支援している信頼できる団体についてご紹介します。
寄付することで、少しでもひとり親世帯の力になりたいとお考えの方は参考にしてください。
なぜひとり親への寄付や支援が必要なのか?
厚生労働省が発表した資料によると、令和3年におけるひとり親世帯は母子家庭が119.5万世帯、父子世帯が14.9万世帯あるとのこと。
またひとり親世帯になった理由は離婚が圧倒的に多く、母子世帯が79.5%で父子世帯が69.7%でした。
実際に公開されている資料は下記のとおりです。
図1
【引用】厚生労働省 令和3年度 全国ひとり親世帯等調査の結果を公表します(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f1dc19f2-79dc-49bf-a774-21607026a21d/9ff012a5/20230725_councils_shingikai_hinkon_hitorioya_6TseCaln_05.pdf)
資料によると、平均年収は母子世帯が373万円であることに対し、父子世帯は606万円と大きな差があることがわかります。
同じひとり親世帯であるにもかかわらず、母と父とでこれほどまでに大きな差が出る理由は、母子世帯は子どもがまだ小さいときに起こるケースが多く、子育てと仕事の両立が困難であるからではないかと言われています。
ひとり親が一家の生計を支えるためには、通常よりも多くの収入が必要となります。
しかし、子育てや家事をしながら働くことは容易ではありません。
そのため、ひとり親家庭には経済的な支援が不可欠です。
たとえば、保育料の無料化や給付金の支給などの施策が挙げられ、自治体によっては積極的に行われていますが、まだ満足に行き渡っているとはいえない状態でしょう。
また、子育て自体における支援も重要です。
ひとり親は子どもとの時間を確保することが難しいため、子育てに不安を抱えることが少なくありません。
不安定な状況下で子どもの教育や健康管理を適切に行うことは困難なため、子育て支援センターやカウンセリングサービスなどを提供することが重要です。
さらに、親自身の精神的な支援も欠かせません。
ひとり親は孤独感やストレスを抱えやすいため、精神面でのサポートが必要です。
地域社会や専門家による相談窓口の整備やメンタルヘルスケアの充実などが求められます。
このように、ひとり親への支援は多方面から必要であり、自治体のみの支援ではなく、個人による関心や寄付などの支援が非常に大きな意味を持ちます。
ひとり親が本当に必要としている寄付とは?
子どもは国の宝であり、親子共に安心して暮らしてほしいと誰もが願うでしょう。
本当に助けたいと思ったときは、まずひとり親世帯が本当に必要としている支援や寄付が何かを知ることが大切です。
厚生労働省が公開している同資料において、令和3年に養育者が最も困っていることについても調査されており、下記のような結果となりました。
表1
総数 |
家計 |
自分の健康 |
仕事 |
親族の健康・介護 |
その他 |
住居 |
家事 |
100% |
38.7% |
25.9% |
13.6% |
11.5% |
7.2% |
3.1% |
0% |
【引用】厚生労働省 令和3年度 全国ひとり親世帯等調査の結果を公表します(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f1dc19f2-79dc-49bf-a774-21607026a21d/9ff012a5/20230725_councils_shingikai_hinkon_hitorioya_6TseCaln_05.pdf)
最も多かった回答は「家計」で、次いで「自分の健康」でした。
新型コロナウイルスの影響から仕事と生活のバランスが崩れた方も多くいらっしゃいます。
また物価高も相まって家計が困窮したり、子育てと仕事の両立の難しさから体調を崩したりする方も多いでしょう。
そのためひとり親世帯が必要としている支援や寄付は、お金も大切ですが、子育てや生活について安心して相談できる場所や、ゆっくり休むための機会であることが分かります。
ひとり親世帯に寄付する方法
最もおすすめの方法は、ひとり親世帯を支援している団体へ寄付することです。
なぜならひとり親世帯の支援団体は、支援のプロであり、ひとり親世帯の現状把握や必要としているものを理解する術に長けているプロフェッショナルだからです。
また支援団体は日本全国から寄付を募っており、必要な場所へ効率よく支援しています。
そのため、個人で寄付をするよりも支援団体へお任せして正しく使ってもらう方が確実です。
また、もしお住まいの自治体がひとり親世帯への支援を募っていたら、お話を聞きに行ってみるとよいでしょう。
寄付の受付だけでなく、ひとり親世帯の方を実際にお手伝いしたり相談にのったりするボランティアを募集していることもあります。
人とつながることで、一人で子育てを頑張っていらっしゃる親御さんの負担軽減にもなるため、積極的に参加してみましょう。
信頼できる寄付先の探し方
世の中には非常に多くの支援団体がありますが、なかには寄付してもらったものを個人の利益や私欲のために使ってしまうところも残念ながら存在します。
そのため、本当に信頼できる団体を選んで寄付することが大切です。
信頼できる団体の見極め方について解説します。
公式サイトで実績について細かく公開している
信頼できる団体は、できるだけ多くの人から支援してもらうために、積極的な情報発信を行っています。
そのため、ほとんどが自身の公式サイトを持っています。
サイト内で団体のこれまでの実績や活動記録をすべて掲載しており、サイトを訪れた人にとって見やすく、かつ分かりやすいよう工夫も怠りません。
また団体の事務所の住所や電話番号、代表者の氏名や顔写真など、団体の実態がきちんと把握できる情報が掲載されているかどうかもポイントです。
代表者名がない、または掲載されていたとしても本名かわからない名字のみ、個人の携帯電話の番号しか掲載されていない、住所がないなど、存在しているかどうか怪しい団体は信頼すべきではありません。
共感できる活動理念を掲げている
ひとり親世帯を本気で助けたい!と考えて真剣に取り組んでいる団体は、活動理念を掲げていることがほとんどです。
「すべてのひとり親世帯から孤独をなくしたい」
「子どもはみんなの子ども!みんなで力を合わせた子育てを!」
など、各団体が思い描いている理想こそが活動理念です。
また活動理念を持つ団体は、芯やゴールがきちんと定まっているため、目標がブレずに活動していますし、受け取った寄付も適切な用途に使用している場合がほとんどです。
活動理念も各団体の公式サイトに掲載されているはずなので、気になった支援団体のサイトを閲覧し、共感できた団体に寄付するとよいでしょう。
寄付できる物の基準が厳しくない
ひとり親世帯を支援している団体は、主にお金か物品のどちらかの寄付を募っています。
お金の寄付を募っている場合は、寄付してもらったお金を団体の運営費用に充てたり、ひとり親世帯を助けるための設備や人材確保の支援に充てたりします。
また団体によっては子ども食堂の運営費用に充てられることもあります。
そして物品の場合は、支援団体がフリーマーケットや企業などに販売して得た売上金をひとり親世帯の支援に充てます。
または物品自体を使用できるようにしたうえで、ひとり親世帯へゆずることもあります。
しかし個人的な利益や私益のために運営している団体は、お金の寄付を募ることはもちろんですが、物品の寄付においても非常に厳しい条件を設けている場合があります。
たとえば物品は新品の物でなくてはならない、ブランド物でなくてはならない、家電は最新機種でなければならないなどです。
そして寄付してもらった物品を転売して自身の利益とします。
信頼できる団体ならば、汚損がひどくなければほとんどの物品による寄付を受け付けてくれるでしょう。
ひとり親へ寄付するなら「いいことシップ ―ECO to SHIP―」へ
ひとり親世帯へ寄付をするなら、ひとり親世帯を積極的に支援している支援団体への寄付が確実です。
寄付でひとり親世帯を助けたい!とお考えのかたは、ぜひ「いいことシップ ―ECO to SHIP―」への寄付をご検討ください。
「いいことシップ ―ECO to SHIP―」とは
私たちは、「不用品の寄付で子ども達を支援」をモットーに活動しております。
一般社団法人いいことファームが運営しており、2018年に設立して以来、国内外の貧困に悩む子どもたちを数多く支援してきました。
また私たちは、公式サイトで活動実績だけではなく実際に寄付した先や寄付した金額が掲載された明細書などもすべて公開している唯一の団体です。
実際に個人のサポーターのみなさまや、中小企業・大手企業の方まで、多くの方から支援や寄付をいただいております。
おかげさまで2024年1月において、寄付金額の総額が2,000万円を突破しました。
私たちは主に物品による寄付を受け付けており、寄付していただいた物品を国内外で再販したり一部寄付したりして、お送り頂いたお品物1箱につき100円を捻出し、ひとり親世帯またはひとり親世帯の支援団体へ寄付しています。
送ることができるものと送り方
「いいことシップ ―ECO to SHIP―」では、みなさまの自宅にある不用品の寄付を受け付けております。
「まだ十分使用できるにもかかわらず、自身が使うことはないだろう……」
そのような物がありましたら、ぜひ当団体へお送りください。
実際に、子ども向けのおもちゃからベビー用品、食器やスポーツ用品など、汚損がひどくなければほとんどの物をお送りいただけます。
子どもが大きくなって着られなくなったお洋服も、記名入りだったとしても、汚れがひどくなければ歓迎いたします。
送れるかどうかは「フリーマーケットに出せるかどうか?」で判断していただけるとわかりやすいと思います。
送れるものや、食品などの送ることができないものについては下記より詳細をご覧ください。
いいことシップ ―ECO to SHIP―【送ることができるもの】
また当団体へご寄付いただける際は、下記2つの方法からお好きな方をお選びください。
・日本全国の集荷センターへ発送する
・日本全国の集荷センターへ持ち込む
集荷センターは札幌・大阪・神戸・横浜の4か所にあり、自宅から最寄りの場所までお送りいただくかお持ち込みをお願いします。
お送りいただける際は、おそれいりますが送料のご負担をお願いします。
お持ち込みいただく際は、必要な費用は一切ございませんので、あらかじめご予約のうえ、お持ち込みをお願いします。
まとめ
厚生労働省によると、ひとり親世帯は令和3年において母子家庭が119.5万世帯、父子世帯が14.9万世帯あるとされており、前年度よりは減少したものの依然として多い数値です。
また多くのひとり親世帯にとって必要としている支援は、家計の安定や自身の健康であることも分かっています。
ひとり親世帯に寄付をして、少しでも力になってあげたい!とお考えの方は、ぜひひとり親世帯の支援団体へ寄付するか、お住まいの自治体が取り組んでいる寄付またはボランティアがないか問い合わせてみましょう。
「いいことシップ ―ECO to SHIP―」は、不用品の寄付で子ども達を支援することをモットーに活動しています。
ひとり親世帯への支援も目的としておりますので、ぜひ下記より私たちのこと、そしてこれまでの活動実績をご覧ください。
【公式サイト】「いいことシップ ―ECO to SHIP―」
いいことシップについて
不用品を段ボールに入れてお近くの集荷センターに送るだけ。
届いたお品物を販売して現金を捻出し、子ども達を支援する各種団体へ寄付いたします。
不用品の寄付で、寄付の実績を公表している唯一の団体です。
サービスについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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